解体屋

工事を始める際に最も最初に入ってくる業者です。

その名の通り解体・・・壊す仕事です。

 

既存の壁や造作を1メートル位ある大きなバールを持ってバンバン壊していきます。

何でも壊しますから、オチオチしていると全部壊されてしまいます。

解体の他にもう一つ重要な仕事があります。

それは「処分」です。

工事で出たゴミは産業廃棄物といい、自由に捨てる事は許されておりません。

ちゃんと許可を持った業者が正規の方法で処理をしなくては罰せられます。法律で。

 

そして、この産業廃棄物処分費が高い!です。

きっと昔悪い人達が不法投棄などを繰り返した結果、産業廃棄物の処分に関する規制が

どんどん厳しくなり、そして高くなってきました。

作るより壊す方がお金が掛かるんじゃないかと思う程です。それは言い過ぎですが。

 

「解体」 壊す

「積載」 トラックに積む

「処分」 捨てる

 

だいたいこの3本セットで解体屋さんと言われています。

何となく工事の「職人」というとイメージする姿があると思いますが

まさにそんなイメージ通りの「職人」です。

いわゆるヤンチャな印象の人達で、あまり関わりたくない・・・みたいな。。。

 

しかし!それが大きな偏見で

世間の風当たりが強い分ほんとによく教育されている印象があります。

たしかに見た目や言葉遣いは・・ちょっとアレですが、非常に男らしく素直で真面目

だなぁといつも思います。そして文句一つ言わずに仕事する姿は感動的ですらあります。

そんな彼らが仕事後の夜中に大きな音の出るオートバイにのり迷惑行為を繰り返しているとかいないとか。。。

もちろん人にもよりますし、業者にもよりますが。

 

そして、壊すと一言に言っても実は色々とテクニックがあり、下手な職人だと時間もお金も掛かります。

いかに素早く、コンパクトにするかが彼らの使命です。

その為には物を作る過程を知らなくては壊せません。

「きっとこういう風に作っているから、こうやって壊そう・・・」

そんな会話をしている職人は「できるヤツ!」と思って大丈夫です。

 

時には荒々しく、時には繊細に、イメージ通りでありつつ、意外にも可愛らしい一面を持った職人たちからリノベーション工事はスタートします。