ザックジャパンに関わらずですが、サッカーと工事現場は非常に似ていると感じています。
サッカーにまるで興味の無い人からしてみれば、同じコスチュームを着た中肉中背の男たちが一つのボールを追いかけ回している様にしか見えないかもしれません。
しかし、実際は繊細に役割が分担しており、一人の動きによって廻りのプレーヤーの動きも決まってくるという「戦術」によって統率されています。
工事現場も同じコスチュームを着たガラの悪い男たちが何かやっている・・程度にしか理解されていないと思います。
しかし、そこはサッカーと一緒でそれぞれに役割があり、職人一人の動きに次第で廻りの職人の動きも変わってくるという連動性を持った「戦術」で統率されています。
ここでは記憶に新しいブラジルワールドカップ時の日本代表、通称ザックジャパンで見ていきたいと思います。
GK川島→守りの要であり攻撃の重要な1手目であるこのポジションは「軽鉄ボード」です。
ここでのエラーが最後まで響いてくるという点がまさに守りの要でしょう。
CB今野→背はあまり高くはないがカバーリングや対人への強さという点が「給排水設備」です。
DFとして派手ではないが堅実に仕事をし、他業者を避けながら淡々と仕事をこなしています。
CB吉田→長身でCK時に攻撃参加する等華やかな面もあり、ムードメーカー的な存在でもあると
いう点で「電気設備」です。
DFとしての地味な仕事をこなしながらも、最後に電気が点灯した時の感動は2012年W杯アジア3次予選の北朝鮮戦でみせた決勝ゴールを彷彿とさせます。
LSB長友→俊敏で勢いがあり最後まで衰えないスタミナという点が「解体」です。
パワフルで衰えないスタミナでハードワークをこなす若者達は一通りの仕事が終わった後に
「昨日寝てないッス、今日も寝ないで仕事ッス」と笑顔で話す。
RSB内田→もの静かだがスピードがありイケメン。「内装仕上げ」です。
まさにもの静かでイケメンです。
ボランチ遠藤、長谷部→攻撃の起点であり守備のバランスも保ちスペースを埋めてゆくという必要不可欠な存在であるという点で「現場監督」。各職人の動きを見て指示を出し、遅れている所には手も出し現場のバランスを取っています。
LMF香川→イマジネーション溢れるプレーでチャンスを演出し時に得点もする「外注監理」です。
こちらは弊社独特のスタイルですが、社員ではないが毎日会社に来ている妙な立場の外注監理がおり
まさにイマジネーション溢れるプレーで現場をおさめています。天才的なタイプです。
CMF本田→ザックジャパンの中心的存在で攻守の要は「大工」です。
現場の花形と言えば大工で、彼らがいなくては絶対に現場はおさまりません。
本田選手が言っていた「個の力」が非常に重要な職種です。
RMF岡崎→泥臭く地味な仕事をしながらも最終的に得点をとり目立つヤツ「塗装」です。
塗装は非常に単純な泥臭い作業を繰り返しながらも最終的に仕上工事として施主の目に最も触れる仕事をします。彼らが輝く為にみんながスペースを作ります。
CF大迫→自ら得点する事もさることながら、ポストプレーやパスセンス、スペースの作り方などはまさしく「現場監督補佐」です。
基本的には若手のため、搬入や掃除等の泥臭い体を張った仕事をこなしながらも、職人へ指示を出しさらに自らも作業をし、他の職人の為にスペースを作っている様はCFそのものです。
以上の様な感じです。異論は認めます!
弊社はこのような感じですが、他社ではまた違うやり方をしていると思います。
同じ設計図があれば同じ物が出来上がる訳ではないと言われている理由がこういう事です。
今回残念ながらスタメン落ちした職人もアギーレジャパンになれば入ってくる可能性は多いにあります。現場は本当にチームプレーが大切です。
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