前回までの事業計画つくりで、結構な現実に向き合う必要がありました。
これからお店をやろうという人たちのほとんどは立地条件の良いところに出店しているイメージを持っていると思います。
しかし、現実にはどうやら難しいようです。
そういうことがわかっただけでも事業計画というのは意味があったのだろうと思います。
事業計画書(のようなもの)を作ってわかったこと。
・席数、広さのイメージができた。
・客単価の目標を設定することで、メニュー構成がリアルになった。
・時間あたりの店内の客数のイメージができた。
・売上が現実になりそうな期待感を持てた。
・期待(皮算用)ほどは儲からないという現実をしった。
・支払える家賃が明確になった。
こんな事がわかりました。そして、こんな事もわからず始めようとしていたわけです。
もしかして、これを読んでいる方の中にもギクッとしている方はいるんじゃないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、ようやくここで物件探しをスタートできます。
なんとなーく都心の人通りの多くて一階で、テラス席かなんかがあって、15坪くらいで家賃18万くらいで・・・
と夢みる少女だった私が、
12坪程度、家賃¥12,000/坪程度、1階という3つの条件から探して行くと、まぁ都心は無理ですよ・・
それでも23区内くらいであればなんとか見つけられるというレベルの条件でした。
と、ここで大問題です。
私は当然の事ながら自分で店に立って調理をするわけではありません。(というかできません!)
だれか作れる人に入ってもらわなければなりません。
ダラダラと物件サイトなんかを見ながら、ここいいなー資料請求しよっ!とかそんな半信半疑な事をやっていましたが
もしとっても良い物件に出会ってしまった場合どうするんでしょう???
飲食店オーナーになりたい人(オーナーシェフではなく)気をつけてください!
物件が先か人が先か。。
私の場合はなんとなく踏ん切りがつかない状態でダラダラとやるんだかやらないんだか・・・という状態でしたが
その時のまわりへの(自分への)言い訳は、
「初出店だから目の届くところでやりたい!」でした。
加えて、「今のオフィスの目の前にあるカレー屋さんが退店すればそこでやるんだけどなー」とも言っていました。
なんというか非常に神様というのはいたずら好きでして、かなーり古くからあったカレー屋さん移転してしまったんです。
もう、どこにも誰にも言い訳ができない状況になって借りる事にしました。
そしてそれが決まった直後に数人に電話をし「だれか料理できる人いない?」と聞いたところ、すぐに今の店長をしょうかいされめでたく物件と人がほぼ同時に決まったのでした。
普段私が施工会社の人間として関わるのはここから以後になります。
ここから先は私の専門領域でしたので、いつもの調子で何とかかんとかオープンにこぎつけました。
かくしてお食事処asatteは誕生したのです。
オープンしてからは、まぁー自分の事業計画の甘さを(失敗を)身にしみております。。
ただ、幸いにも本当によいお客さん、スタッフに恵まれ日々楽しんでおります。
コメントをお書きください