現場監督が持っている道具の事〜レーザー

カネ、タチ、ロク

以前の記事でも書きましたが、現場で最も重要な線がカネとタチとロクと呼ばれる墨です。

カネ・・・直角

タチ・・・垂直

ロク・・・水平

の事です。

なぜこの墨が必要なのかということを文章で書くのは本当に面倒臭いので、とにかく必要だと思ってください。

それを出すための非常にクラシカルな方法はいくつかあります。

直角の場合はいつだったかの数学でやった記憶がある人は多いかと思いますが3:4:5とか、ホースに水を入れてUの字に曲げると2点の高さが全く水平になるという原理を使って水平ラインを出すなど・・

それらをもう少し簡単にするための道具がレーザー墨出し器というものです。

レーザー墨出し器

いくつかのグレードがあります。

カネしか出せないもの、タチしか出せないもの、ロクしか出せないものは聞いたことがありませんが、特にタチしか出せないものは職種によっては多く使用している場合があり、安いものはタチしか出ない場合がありますので購入の際は注意が必要です。

カネ、タチ、ロクが出せるものでなくては現場監督としては最低限の機能を満たしていません。

オオガネと言われる前にも後ろにも出せる物や、受光器というレーザー光線を受けると音が鳴るという機能のオプション品があったり、さらには受光器が主導でレーザー墨出し器本体を動かしてしまう機能のオプションなど上を見ればキリがないくらい色んな種類があります。

ZERO-TY/Tajima

タチとロクしか出せない商品です。

これを使っているのは軽鉄屋さんくらいでしょうか、ポンッと置けばすぐタチが見られるという点で非常にカジュアルに使われているイメージです。が、軽鉄屋さんで腕の良い人たちはあまりレーザーを使っていない様な気がします・・・

下げ振りと呼ばれるものを使っている職人は腕が良いという勝手なイメージはあります。個人的な感想です。

ZERO-KY/Tajima

タチとカネとロクの最低限が出せる商品です。

本当に最低限でこれだと墨出しの時に2手間くらい増える感じですが、最低限必要な機能を満たし金額的に手が届く程度となるとこれになってしまうのです。

私が独立した際に最初に買ったレーザーもこれです。

後輩が独立した際に最初に買ったレーザーもこれでした。

ZERO-KJY-SET/Tajima

今弊社で使っているのはこれです。

オオガネが出せて、受光器(ほとんど使いませんが)と三脚のセットです。

少なくともリノベーション工事ではこれが必要な機能を満たしつつ、価格的にも最もバランスが良いと思います。

これ以上のスペックの商品になると、もはやレーザー機能だけではあまりにも不満なほどの金額になりますし、そんな機能いらねーよみたいな機能も付加されています。

だって30万とかするんですよ!30万円だったらそうとう素敵な自転車が買えますよ!

というわけで、一体この記事はどんな人が読んでいるのかわかりませんが、レーザー墨出し器を買うならこれが最もおすすめです!

ちなみに先日この自転車を買いました。14万円くらいでした。

レーザー墨出し器よりもこっちの方がオススメです!

改めてよく見るとまるでデコトラの様ですが・・