振り切れ主

ル・コルビジェといえば安藤忠雄と並んで建築インテリア雑誌の特集の常連。

建築を学ぶ学生は、とりあえずいろんなところに行って見てこい!なんて言われないんだけど、何となくそうしなきゃいけないみたいな暗黙の威圧感からバイトしたお金で旅立つ訳で、まずどこ行けばいいかやからないからコルビジェを見にフランスへ、ANDOを見に京都を目指す訳なんだけど、そこにある記帳ノートにはほとんど日本語があったりして、すごく興ざめしてしまう訳です。

紛れもなくぼくもそんな一人でした。

ただ、それで偉人の業績が霞むわけではありません。

コルビジェの偉業のひとつにモデュロール(人体寸法体系)というのがあって、ある想定される身長のモデルをつくり、そこから手足の長さや肘の位置などを規格化することで什器や椅子の高さなどを設計する際にパターン化することでテザインを組み上げていく。

そこでいつも思うのが、そういう時ってだいたい標準的な健康的な体型の人にフォーカスされますが、すごく身長の高い人やすごく肥満な人にはされないわけです。

なぜみんな平均化しなくては、ならないのでしょう?

一般的な階高のマンションに身長195cmの元バスケ選手のお部屋の工事とか、イロイロ工夫があって面白そうです。

イケダ