リノベーションがしたい
そう思った時にまず最初にすることはなんでしょう。
間違いなくGoogleで「リノベーション」と検索することでしょう。
本日時点では、いくつかの広告が並び次に翻訳が出ます。
そして、いわゆる検索1位として出て来るのが、あるリノベーションを専門にした俗にいうリノベ会社と言われる会社のページです。その下にウィキペディア、リノベ会社、不動産サイト・・と続きます。
今リノベーションをするための入り口としてはリノベーション会社に依頼するということが、最も間口が大きいようです。
ところで「リノベーション会社」ってなんなんですか??
リノベ会社とは何なのか?
リノベーション会社、通称リノベ会社とは一体なんのでしょうか。
依頼してみるというのが最も良いのはわかっていますが、なかなか気軽に依頼できるたぐいの物ではないので、どなたか感想を聞かせていただけると非常にありがたいです。
何社かのサイトを見て何となくいくつかのパターンに分類できそうだということがわかりました。
不動産抱き合わせ型
まぁほぼ全ての大手リノベ会社は大体不動産部門があるようです。
中古マンションの仲介からリノベーションまでをワンストップでというやつです。
資金計画のサポートも含めている場合もあります。
不動産再販型
こちらは、より不動産屋さんに近い(というか不動産屋さんです)タイプになります。
不動産を仕入れてリノベーションして売るという割とシンプルなスタイルです。
住む人不在の状態でリノベーションをするというのはもはやリノベーションの定義自体が曖昧ですが。。。
設計施工型
リノベーションにまつわる二本柱である設計と施工をセット販売しますというやり方。
総合型
上記の全てを包括した業者で、検索上位は当然こういった大手業者になります。
結局のところ目的としては他社との差別化で、リノベーション周辺の業種を少しずつ取りまとめてどんどんとワンストップソリューションに近づいていった結果としてリノベーション会社という新たなカテゴリーが生まれたのだと思います。
新築戸建て市場におけるハウスメーカーに最も近い立ち位置だと考えられます。
リノベーションの登場人物
リノベーションには多くの人が登場します。
・不動産を扱う人
・設計やデザインをする人
・職人の手配や工程を管理する人
・資金計画や全体のコーディネートをする人
主にはこういった人たちでしょうか。
ただ、少し良く分からないのは不動産屋、設計事務所、デザイン事務所、施工会社でなく、「〜する人」と書いた部分です。
自社の社員なのか外注業社なのかがちょっとよく分からないのです。
最後の資金計画や全体のコーディネートをする人は「プランナー」という肩書きの人物が多いようで、このプランナーの方達が社内外を問わず適任の人材を集めてプロジェクトチームを作っているのだろうと思います。
業界の行方
弊社は上記でいうと「職人の手配や工程を管理する人」です。
そんなちっぽけな工事業者には大それた業界のゆくえなど知る由もありませんが、ただ、今のリノベーション業界が新築市場におけるハウスメーカーに向かってまっしぐらに突き進んでいるように思います。
おそらくリノベーションを検討している方達からするとハウスメーカーの提供している価値感とは違った価値観を持っているのだろうとは思っておりますが、私自身も一言でいってしまえばまるで面白みのない、すごく限定的な価値観の押し付けに見えております。
そんなハウスメーカーにどんどん似ていっているのは必然なのか、意図せずなのか・・・
他社との差別化のために周辺業種を取り込みどんどん膨れ上がって行く中で、もともとリノベーションがやるべきだった社会的な役割のようなものが置き去りにならない様にしなければならないと思います。
焼け野原の中に小さな小さなインディーズの渦が出来上がり、そのうちのいくつかが大きな渦となって業界を席巻してゆくというのはどんな業界だってありうる話ですが、私たちはそんな渦に勝てるわけもなく、かといって巻き込まれるつもりもなく、どんどん膨れ上がり、便利になるトレンドにあるのならば、いつまでも一工事業者としてあり続けたいと願っています。
500年前に家族で外食をしようと考えるときっと、
「今日は深川にドジョウを食べに行こう!」とか「神田に蕎麦を食べに行こう!」とかそんな会話だったんじゃないかと思います。現代では家族みんなが食べたいものがワンストップで揃っているファミレスに行ってしまうかもしれません。
ファミレスに魅力を感じる時もありますが、世の中の全ての店がファミレスになってしまうとそんなつまらない事もありません。
工務店という専門料理店として、細々と頑張って行こうと思います!
明日は日曜日です、久々に子供を連れてららぽーとにでも行ってきますww
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