ブロック積み
リノベーション工事で浴室を新規にする場合に最も多く選択されているのがユニットバスです。
TOTOやLIXIL、Panasonicの3メーカーが最も選ばれているユニットバスです。
そのほかにもいくつかのメーカーはあります。
ただ、そのほかに在来工法と呼ばれる浴室もあり、この写真の物件はその在来工法を採用されました。
ユニットバスの大きなメリットの一つが防水工事が不要になるという点です。
浴室は大量の水を使用する空間です。
何もせずにシャワーや浴槽を設置してしまうと、コンクリートに水が染み込み下の階へ漏れてしまいます。
そのため必ず防水をして水が漏れない様にしなければなりません。
しかし、ユニットバスは水を通さない素材でできているため防水工事が不要なのです。
大きな洗面器の中に浴槽やシャワーがあると考えてもらえれば良いのです。
この写真はユニットバスが販売される以前から採用されている工法のため在来工法と呼ばれています。
ユニットバスに比べてデザインの自由度が高く、素敵な浴室になります。
最近ではユニットバスに押されてあまり、こういった工法を採用する方は少なくなってしまいましたがそれでも3割くらいの方が浴室を在来で作っている印象です。
ブロックは防水工事の下地になるための材料で、飲食店の厨房などでも使用されます。
工事の順序としては
コンクリートブロック積み(この写真)
↓
左官
↓
防水
↓
左官
↓
配管
↓
左官
↓
タイルなど仕上げ
まぁとにかく工程が多いのです。
それに対しユニットバスの工事の順番は
配管
↓
設置
!!少な!
だから採用されるのでしょうか・・・。
金額的には大幅に変わるという印象はありませんが、在来工法の場合、浴槽や水栓、仕上げ材など選択肢が無限にありますのでこだわり始めるとやはりそれなりに高額にはなってしまいます。
ユニットバスが使用できない環境もあります。
柱や梁が浴室に大きく絡んでくる場合です。
その場合は在来工法での浴室作りの方が自由度は高くなります。
足場板
ご存知の方も多いと思います。
杉足場板です。
足場板とは工事の際に使用するもので、脚立を2台立ててその間に乗せて脚立間の横移動をするために使用されるものです。
今はアルミ製がほとんどですが、昔はこういった木製のものでした。
今はほぼこういった意匠のために作られていると思います。
この写真はグラフィックデザインをやられている会社様のオフィスが完成した時に撮ったものです。
床もカウンターも足場板を貼っています。
木は暴れるため今後反ったり痩せて隙間が開いたりということが起こることが考えられます。
それでもこういうラフな表情が欲しいということで、採用されました。
弊社はなぜだかグラフィックデザイナーの方のオフィスを作ることが非常に多いと思います。
もちろん友人だったり、知り合いだったりなどの絡みもありますが・・・
そういった際に気をつけるべきことは照明計画です。
照明の色温度という言葉を聞いたことがある人は多いかもしれません。
K(ケルビン)で表しますが、いわゆる電球の色を電球色(2700K)とか呼んだりしています。
リノベーションで最も多いのは2700K〜3000Kのややオレンジ色の照明です。
しかし、グラフィックデザインのオフィスでは「色」でご飯を食べている人たちですから、2700Kなどではよく分からなくなるということで、昼白色(5000K)の蛍光灯で高演色AAAという色評価用のものが採用される場合が多いです。
グラフィックをやられている方は照明計画に気を使ってリノベーションを計画する必要があります。
そうしないと後々非常にストレスがかかります。
その業者がグラフィックデザイン事務所のオフィスの工事に慣れているかどうかは、この照明計画でわかります。
2700Kでやりましょう!という業者はちょっと危ないです。
屋上防水
弊社は内装の施工を行っている会社です。
私個人のキャリアでも百貨店やファッションビルのテナント内装工事からスタートしました。
しかし最近非常に多いご依頼が、屋上の防水工事です。
なんででしょう・・・
これはウレタン塗膜防水の密着工法で施工されたものが劣化している状態です。
もちろん屋上の防水工事のみのご依頼ではなく、この屋上の下に部屋があり、そちらの内装工事がメインのお仕事ではありましたが・・・
古い防水を撤去し、再度同じ方法で施工すると色々と問題が起こりますので、こういった場合は大抵、通気緩衝工法という工法を採用します。
こうやって屋上から見ていると、たくさんの古いビルの屋上があり、これだけたくさんの防水があるのなら、弊社も防水工事に特化していってもいいのかなぁなんて思ったりもします。。
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